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アランフェスその後(2) [演奏技術]

なんとか2楽章を終了し,3楽章に入っている。
十分弾きこんで,暗譜しないといけない。むしろ逆に暗譜しないととても弾けなさそうなところもある。
A.ロメロ版には2楽章ほどではないが,ミスプリが少しある。ミスプリもさることながら,運指がキビしいところも多々あるので,自分の技術に合うようかなりたくさん直さないといけない。

パコ・福田.jpg「現代ギター」4月号に,福田氏がフラメンコのパコ・デ・ルシアにアランフェスを教えた記事が載っている。パコは,フラメンコの人なので譜面に強くないようだ。2ヶ月かけて読譜して暗譜したが,他のツアーが入り運指を忘れてしまった。改めて教わりたいと。福田氏が2・3通りづつ異なる運指で弾いて見せ,それをパコがすかさずコピーする。やはり超一流の福田さん,色々な運指で弾きこなせるが,それをギターを弾くことに関して超人的なパコに伝授するという,おそらく世界最高レベルのレッスンだったのだろう。

何年か前の名古屋フィルのNHK新年恒例コンサートで,ビラ=ロボスのコンチェルトをやったとき,「アランフェスは定番中の定番で100回以上やっているが,こちらは2・3回しかやったことが無いので,緊張してます。」とか言いながら,いつものように,のりのりの演奏を披露した。アランフェスのパフォーマンス回数では福田さんは世界有数であろうから,ぜひ福田版の楽譜が欲しいところ。当然村治さんにもレッスンされたのだろうから,運指等については村治さんの映像が当然参考になる。

かつて,ビデオ「セビリアコンサート」で,ジョンがやはりフラメンコの名ギタリスト,パコ・ペーニャに「セビリア」のリズムの処理の仕方について教わる場面があった。その真逆(まぎゃく,何でも正反対のことをこういうのだそうだ)を福田さんはパコ・デ・ルシアにしたことになる。
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