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ギター作曲家のピアノ曲など(5) [雑感]

既に,「ピアノ作曲家のギター曲」となっていたが,ロドリーゴは,一般にはギター作曲家とみなされているので,このタイトルにはぴったりである。ギターの大家ロドリーゴにこんなピアノ曲があったのか!と。

しかしロドリーゴはギターは全く弾けず,ピアノの名手であったことは以前にも触れたとおり。ギターの書法も全く鍵盤のそれというわけではないが,非常に弾きにくい曲が多い。

このシリーズ第1回で,ソルの曲に鍵盤的書法があると指摘した。しかし当然ギターの名手でもあったわけだから,自らギターを弾いて作曲したはず。仮に鍵盤で弾いてもギターで弾けることが織り込まれていたはず。その点,全く弾けなかったロドリーゴにとってギターは空想の楽器だったであろう。その点でわが国の武満徹のギター用作編曲や傾向は違うが吉松隆氏のギター曲なども技術面では同じ範疇に入ると思われる。決して演奏不可能と言うわけではないが。

さて,本題のロドリーゴのピアノ曲であるが,「パストラル」はギターにも編曲しても良く弾かれる。「遥かなるサラバンド」は逆にギター曲からの編曲。他に,弦楽版がある。「早起き鶏への前奏曲」は,1928年ロドリーゴ自身がファリャの叙勲会場で初演。アランフェス作曲の11年前である。ミランやムダーラの曲はビウエラの曲でギターでも有名なもの。
ここで試聴できる。

ロドリーゴ:ピアノのための作品集(全曲)

ロドリーゴ:ピアノのための作品集(全曲)

  • アーティスト: マリアノビチ(サラ),ロドリーゴ
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2002/09/19
  • メディア: CD

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