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ギター作曲家のピアノ曲など(3) [雑感]

ビラ=ロボスは殆どの楽器が弾きこなせたと言われている。
ギターもかなり弾けたというのは,譜面からも十分伺えること。
ピアノ曲はギター曲より遥かに多く,ギター独奏曲はあらゆる楽器の膨大な作品の中のほんの一部。だから,「ギター作曲家」とは言えないわけだが,ギター音楽には重要な作曲家であることは間違いない。独奏以外のギター関係では,ギターコンチェルト,ブラジル風バッハ5番のギター伴奏(チェロ12本のオリジナルからの,作曲者本人による編曲。村治さんのCD「ライヤ&ソネット」の伴奏はこれとは異なっていたと思う),やフルート曲「花を分ける」のギター伴奏などがある。

ピアノにはやさしいキャラクターピースがゴマンとある。例えば,ここ
全音のピアノピースにもわずかに「三つの星」がのっていた。個性的な旋法を用いて不思議なキラキラ感を出したかわいい曲。ピアノ発表会などで個性的な小品をと思ったら,ビラ=ロボスあたりを取り入れても良いと思う。

wikipedia日本語版によるとピアノコンチェルトが5曲。様々な楽器編成の「ブラジル風バッハ」が9番まで,第1番がギター独奏曲で有名な「ショーロス」が14番までと+2曲だそうである。

ピアノコンチェルトはギターコンチェルト同様演奏機会は少ないと思われるが,YouTubeで見つけることができる(第1番)。

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MASA

はじめまして。 10年前に学生時代にかじったクラシックギターを再開した50台のおじさんです。
本日たまたまこのBLOGを見つけて、面白く拝見させていただきました。

ヴィラ=ロボスは多作家でいろいろな編成で多数の曲を書いていますが、皮肉なもので演奏・録音回数としてはおそらくギター曲がダントツに多いと思われます。

ギター曲からピアノ曲への珍しい編曲として、前奏曲集の5曲と、ショーロス第1版のピアノ編曲があり、ヴィラ=ロボスの高弟であったピアニストの、アンナ・ステラ・シックが録音しています。編曲者は、JOSE VIEIRA BRANDAO という同胞の作曲家のようです。
前奏曲第2番の編曲が新鮮でよかったです。機会があれば聞いてみてください。
なお、アンナ・ステラ・シックは、「白いインディオの想い出 - ヴィラ=ロボスの生涯と作品」という本を出版しています(日本語訳版あり)が、どうも今年83歳で亡くなった模様です。

ではまた。
by MASA (2009-03-26 16:25) 

MASA

先ほど書き込みしたものです。

先ほどのコメントは登録されていますが、何故か、コメント数がカウントアップされなかったようです。
おかしいですね・・・
by MASA (2009-03-26 17:14) 

Enrique

MASAさん,ヴィラ=ロボスに関する有益な情報ありがとうございます。
ギター曲からのピアノ編曲,通常とは逆パターンですが,タルレガやロドリーゴなどでもあるようです。ピアニストから見ても,良いギター曲は大変魅力的で弾いてみたくなるようです。
新しい情報が不足ぎみのブログですので,今後またコメントがあればお願いします。
by Enrique (2009-03-26 22:29) 

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