ソル

現代ギター臨時増刊でソルの練習曲と教則本全訳が出た。

先週立ち読みしていたが，楽譜はすべて持っているので，少し迷ったが今週購入した。ソル自身の考えかたが分かり，資料的価値が高い。CDも付く。技術面では右手は主にpim指頭弾弦であるなど，現在と少し異なるが，左手はほぼ同じようだ。なによりも，彼の創作がギターでの弾きやすさを念頭に置いたものでなく，弦楽四重奏や鍵盤曲の音楽をギターに持ち込んだものであることがソル自身の筆で語られる。



彼の最高傑作である思うが余り演奏される機会のない第二グランドソナタ第一楽章をFinaleで弦楽合奏させてみた。テンポ一本調子の演奏だが，弦楽合奏曲としても名曲だと思う。ソルの創意が解き放たれてはいないだろうか。

タグ：finale ソル 練習曲 現代ギター

コメント 2

聴かせていただきました。
もともと弦楽合奏曲なんじゃないかと言う感じがしました。
でもギター曲なのですよね？
ギター演奏でも聴きたくなってきました。
by Cecilia (2010-04-05 22:41) 

Ceciliaさん，開始間もない私のブログにお越しいただきありがとうございます。そして，ナイスありがとうございます。

この曲（第ニグランドソナタ・第一楽章）は古典にしては難しいソルの最難度の曲です。特に第一楽章はギターで弾きにくいハ短調，地味，長大と3拍子揃っていて殆ど弾かれず録音もごくわずかで，良い演奏はありません。第四楽章の明朗快活ハ長調メヌエットが非常に良く弾かれるとは好対照です。一昨年に取り組んだとき，finaleにスキャナ入力で入れてみたのがこれでした。

あと，アランフェスの有名箇所を楽譜どおりfinaleで演奏させてみましたが，これは大変つまらない不自然さです。楽譜はある程度便宜的なものだということがわかります。
http://classical-guitar.blog.so-net.ne.jp/archive/20090209

by Enrique (2010-04-06 02:09)